「反日」を平気で使う人々

最近、尊敬する医師お二人のFBで、「反日」という言葉を相次いで見かけた。
理性的な投稿記事の中で「反日」の二文字はなんとも異質で、暴力的な暗い光を放っていた。
文脈的には、現政権に批判的な人を指しているらしい。

親から戦時中の苦労話を散々聞かされた私などは、「反日」という言葉を使う感覚が理解できない。
「反日」から「非国民」という言葉が想起されるからだ。
若い世代では知らない人も多いかもしれないが、「非国民」は軍国主義に反対する人々を指して使われた。
我が子を戦場に送りたくない、という願いさえも、踏みにじった呪いの言葉。
軍部に対する批判を、力で抑圧した呪いの言葉。
まさに、時代は繰り返される。

人々を右と左に分けようとするのは、隠された意図があるからだ。
今こそ私たちは歴史に学び、呪いの言葉を葬るべきだろう。
森友学園の一族のように、裏切られてから気づいても遅すぎる。