【動画】腫瘍内科医・押川勝太郎先生の勉強会

「進行がんに、サプリメントや漢方薬の効果はありますか?」
27日午後、東京・大崎の会議室に、進行がんの患者や家族が集まり、腫瘍内科医・押川勝太郎さんを囲んだ。
その時、大腸がんステージ4の患者が、冒頭の質問を投げかけた。 抗がん剤治療をしている60代の人で、少しでも可能性があるなら、何でも試したいという。

自分も同じ立場になったら、科学的根拠がなくても手を伸ばしてしまうかもしれない。
ユーモアと愛情に満ちた押川医師の回答を動画にまとめたので、ぜひご覧いただきたい。

ステージ4=完治を望めない。 だから、死がすぐそこに迫っている、というイメージを抱く人は多い。
しかし、今では抗がん剤を上手にコントロールしながら、元気に日常生活を続けているがん患者は多くなってきた。
抗がん剤の使い方に関しても、ガイドラインに忠実であるのが正しいのか、議論の余地はある。

「がんは個人差が大きい。その人の生活を守る、という視点を重視しなければならない。もし抗がん剤で寝たきりになってしまうとか、強い副作用があるなら、主治医に症状を伝えて、強い吐き気止めを出してもらったり、抗がん剤を減量できないか、提案してみる。
自分にあった調節をしていく、というのが抗がん剤治療のキモです」(押川勝太郎 医師)

同時に、抗がん剤治療を受けない選択も、生き方として尊重してほしい。
積極的な治療をしないからといって、一気に進行するとは言い切れないし、限られた時間をどのよう使うかは、本人が決めるべきだと思うからだ。
ただし、注意してほしいことがある。
「抗がん剤は効かない」という近藤誠氏の主張は、一昔前の抗がん剤治療を前提にしていることだ。
彼の言葉を信じて、生きる時間を短くしてしまうのは勿体無い。
押川医師の勉強会はYouTubeで配信されているが、実はご本人の手で全てをやっていた。

また、メルマガ、ブログ、著書などでも情報発信しているので、ぜひそちらもご覧いただきたい。

がん治療の虚実
押川先生が運営する、宮崎がん患者共同勉強会準公式ページ。がん治療の盲点、現代医学と民間療法のバランスの取り方などを解説。

動画「押川勝太郎先生 宮崎がん患者共同勉強会」