血液製剤フィブリノゲンなどによって、C型肝炎ウィルスに感染させられた、薬害肝炎事件。
救済を受けるには、血液製剤の投与証明が必要となる。だが、20年以上前の事であり、カルテが廃棄されたり、担当した医師が亡くなるなど、証拠確保は困難を極めている。
推定される被害者のうち、まだ8割の人が救済手続きができていないという。
そのため、時限立法である薬害肝炎救済法の期間延長は、喫緊の課題である。
薬害肝炎訴訟の中心的な原告だった、山口美智子さん、出田妙子さん、小林邦丘さんたちは、まだ救済されていない被害者のために現在も活動を続けている。
彼らと知り合い13年あまり経つが、それぞれが厳しい治療を乗り越え、仕事やプライベートを犠牲にしてきた。
その利他的な行動に心から敬服するとともに、この報道に区切りをつけていた自分の姿勢を改めて考え直さなければならないと思う。