捏造記事を量産するヘイトメディア

産経報道「米兵が救助」米軍が否定 昨年12月沖縄自動車道多重事故
[琉球新報 2018.1.30]
※上記のページは現在表示されないため、「沖縄タイムスの報道」および「産経ニュースにアップされた、お詫びと削除」のURLを記載します。
沖縄タイムスでは、12月からの報道内容を確認することができます。

沖縄タイムス[2018.2.9]「米兵が救出」記事、産経新聞が削除 沖縄2紙・読者に謝罪 
産経ニュース[2018.2.8]「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」 

産経新聞の記事は、沖縄で傍若無人な行動を続ける米軍を擁護する、政治的な意図が臭う。
琉球新報が指摘しているとおり、明らかな「誤報」であり、「捏造」された内容だ。

日本新聞協会の倫理綱領は「正確と公正」について、次のように掲げている。
「新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである」
産経新聞の記事は、日本新聞協会で倫理違反として議論されるべきだろう。

netgeekというまとめサイト(日本初のバイラルメディアと名乗っている)は、立憲民主党・枝野氏の国会質疑を取り上げて、『枝野幸男、噴火被害の自衛隊員に「お祝い」を申し上げる(動画あり)」という見出しを打ち、「悪意のある嘘」を拡散した。
この拡散デマを、意外にも真に受けていた友人もいたから、それなりの影響力をもっているらしい。
私はこの動画を2度確認したが、枝野氏の発言は明らかに「御見舞」であり、「お祝い」などとは言っていない。

強権的な安倍政権の台頭に呼応するように、こうしたヘイトメディアが、捏造記事を平気で量産し、自分たちの意見と異なる存在に「反日」というレッテルを貼って攻撃するようになった。
朝日新聞を襲撃して行方をくらました「赤報隊」もまた、「反日」というフレーズを多用していた。
憎悪と侮蔑を撒き散らしているヘイトメディアは、それが恥ずべきこととは思っていないから、デマの拡散という「言葉の暴力」を続けるのだろう。