内視鏡による胃癌検診の実態にびっくり、ちょっと嘆かわしい発言「たぶちまさふみブログ」
胃がん発見率は、内視鏡の方がバリウム検査よりも3倍も高い。 ただし、内視鏡を扱う医師の「診断力」や、胃がんを早期発見する「意識」には、大きな格差がある。
田渕先生によると、今月の消化器内視鏡学会で、「胃がん検診の内視鏡検査は5分、生検率7%が基本」と発表した医師がいたらしい。
このローカルルールを破った医療機関には、検診代を払わないという。
この医師は、地域ではボス的な存在のようだが、受診者の命を胃がんから守ることより、コストと効率を優先している。
これが、今の胃がん検診の実態なのだ。
診断力が優れた内視鏡医は、疑わしい部分があると空気圧を強くかけて胃壁の膨らみ具合を調べ、特殊な光をかけて厳しくチェックする。
一人の命を左右する診断だからだ。 もちろん5分間で終わるはずがない。 田渕先生は、どんなに急いでも、15分は必要だとしている。
患者にとって苦痛なくらい徹底的に調べるのが、良心的な内視鏡医だと一般の人にもぜひ知ってほしい。
ピロリ菌感染による胃がんリスクについても、いまだに軽視されているのは一体なぜだろう。