続2・沖縄・高江ヘリパッドの現場から

N1ゲートからのトラック通行もなく、大きな変化のない一日になりそうだと思っていた昼下がり。 建設反対派のリーダー・山城博治氏が、意表を突く作戦を仕掛けた。
画像の有刺鉄線で囲われた建設予定地に、100人を超える老若男女が一気に傾れ込んだのだ。

有刺鉄線が張られた、やんばるの森
広大なやんばるの森に有刺鉄線が張らされている。(C)M.IWASAWA

何度もお伝えしているように、大半は高齢者と言える世代の方々だ。
おそらく孫の世代にあたる機動隊員も力づくでの排除は難しく、今日の工事は中断を余儀なくされた。

画像をよく見てもらうと分かるように、有刺鉄線の柵が途中で切れているので、いくらでも建設予定地にアクセス可能なのだ。
広大で密林となっている、やんばるの森に有刺鉄線で囲うことなど無理だ。
こうしたゲリラ的な活動には、批判もあるかもしれないが、他に方法があるだろうか。
刑事特別法による取締りの可能性も取り沙汰されている。
それを承知の上で、彼らは行動している。
権力でねじ伏せようとする政権に対して、沖縄の人々の覚悟は強い。