インプラントと歯列矯正

BLOGOS では『プレジデント』誌に書いたコラムの全文が掲載されていた。

歯科業界の問題点を指摘すると、「悪意に満ちている」という批判をする人々が出てくる。歯科医や、歯科業界と業務上の関係がある人物だ。 明言しておくが、私は歯科に関連するセミナー、コンサルタント等の利益相反にあたる活動は一切ないし、個人的な悪意もない。

ジャーナリズムの役割とは、客観的な立場で事実を伝えることだと思っている。

歯科治療に関する取材で出逢った、心から尊敬している歯科医の言葉を記しておきたい。
「問題点を明らかにすることは、患者が賢くなって、悪徳な歯科治療から身を守ることにつながる。だから、批判記事を歯医者叩きだとは思わない」

子供たちの口に何年間も矯正装置を入れ、高い費用をとり、そして治療に失敗しても、全く責任を取らない。
そんな状態を放置しているのが、現在の歯科業界だ。
インプラントと矯正は、専門医制度を統一する等のクオリティコントロールが必要なのに、いまだに実現していない。