【動画】腫瘍内科医・押川勝太郎先生の勉強会

「進行がんに、サプリメントや漢方薬の効果はありますか?」27日午後、東京・大崎の会議室に、進行がんの患者や家族が集まり、腫瘍内科医・押川勝太郎さんを囲んだ。 その時、大腸がんステージ4の患者が、冒頭の質問を投げかけた。 抗がん剤治療をしている60代の人で、少しでも可能性があるなら、何でも試したいという。 自分も同じ立場になったら、科学的根拠がなくても手を伸ばしてしまうかもしれな […]

【動画】轟哲也さんが最後に遺した言葉

「緩和ケアは、終末期になってからお世話になるものと思っていました」 轟哲也さんは、こんな言葉から自分の率直な思いを語り始めた。2016年7月16日、聖路加国際病院の市民講座で、彼は妻・浩美さんと共に、進行がんの闘病に緩和ケアがなぜ必要なのか、当事者の立場から伝えている。 一時期、とても険悪な状態に陥ってしまった轟夫妻を救ったのは、聖路加国際病院の緩和ケア医・林章敏先生だった。緩 […]

胃がん検診とピロリ菌

内視鏡による胃癌検診の実態にびっくり、ちょっと嘆かわしい発言「たぶちまさふみブログ」 胃がん発見率は、内視鏡の方がバリウム検査よりも3倍も高い。 ただし、内視鏡を扱う医師の「診断力」や、胃がんを早期発見する「意識」には、大きな格差がある。田渕先生によると、今月の消化器内視鏡学会で、「胃がん検診の内視鏡検査は5分、生検率7%が基本」と発表した医師がいたらしい。このローカルルールを […]

【動画】スキルス胃がん患者と家族からの伝言

3年前の9月、横浜の会議場で轟哲也さんに初めて会った。その頃、彼は紅光(べにみつ)というハンドルネームで、スキルス胃がんの闘病生活をブログに記していた。毎年欠かさず、東京渋谷区の胃がん検診を受けながら、スキルス胃がんが判明した時は、完治が難しいステージ4。戸惑いや怒りの気持ちを抑えながら、轟さんはスキルス胃がんの治療情報を調べ、患者同士のネットワークを築こうとしていた。 横浜で […]

がん免疫療法を告発した勝俣範之教授のコラム

“画期的ながん治療”の罠(2)~エビデンス・ベースト・メディアのすすめ (yomiDr.2017.4.10 ) これを掲載した読売新聞のジャーナリズム魂に、心から敬意を表したい。自社に対する批判についても、拒絶せずに伝える姿勢には、編集者や記者たちに強い倫理観と職業意識を感じる。がん免疫療法の何が問題なのか? 進行がん患者と日々向き合っている医療者の視点で、勝俣範之教授が解説し […]

猫が教えてくれたこと

取材中には、思わぬ瞬間が訪れる時がある。 王様のような顔をした猫が、いつの間にか私の背後にいた。 彼がじっと見つめているのは、デジタル一眼カメラGH4のモニター画面。 そこに写っていたのは、末期がん患者の飼い主だった─   これは、群馬県の緩和ケア診療所「いっぽ」の訪問看護に同行取材した際の一コマ。 この患者は、自宅で猫たちに囲まれて一人暮らしをしていた。 がんの種類 […]

歯が抜けるのは「老化」? がん免疫療法は「FAKE」?

歯科治療&がん免疫療法のタブーについて、高城剛さんと私が対談した「高城未来ラジオ」。 今日から番組の前編が、iTunesで無料配信となっている。 なぜ、日本人は年をとると歯を失い、入れ歯になっていくのか? なぜ、効果が立証されていない免疫療法が、堂々と行われているのか? 歯科医や医師は、その理由を知っているが、強大な権力に潰されてしまうことを恐れて沈黙している。その結果、本当の […]

バリウム検査は救える命を見捨てている

去年から公的な胃がん検診として内視鏡検査の導入が始まったが、大半の自治体はバリウム検査のままだ。全国に先駆けて内視鏡検査を導入した新潟市では、バリウム検査よりも3倍も早期胃がんの発見率が高いと判明した。 「胃がんの99%がピロリ菌由来」であることは、消化器を専門とする医師たちの中で共通認識となっている。バリウム検査は、医師たちがレントゲン画像を読影して、胃がんの疑いがあるケース […]

「高城未来ラジオ」収録にて

「エビデンスのない免疫療法は、欧米の医療機関で行われていないのに、なぜ日本で免疫療法が広がっているのでしょうか」 9日午後、マルチクリエーターの高城剛さんがパーソナリティを務める、「高城未来ラジオ」の収録に、ゲストとして呼んでいただいた。冒頭の疑問符は、歯科治療や胃がん検診の話から、がん治療にテーマが移った時、高城さんから投げかけられたもの。海外の医療事情に関心が高く、ゲノムの […]

胃がん検診と歯科医療

今週発売中の週刊ポスト「ニッポンにワクチンを普及させたくない医療ムラの不都合な真実」にコメントさせていただいた。 時代遅れのバリウム検査 既得権があり今も採用中 予防医療更新国・日本 「病気になってから治す」感覚強い 胃がんは、早期発見すれば完治可能であるとして、公的ながん検診として、国はバリウム検査だけを推奨してきた。しかし、消化器専門の医師で、胃がん検診としてバリウム検査を […]

轟哲也さんとの約束

先月、僕が尊敬する轟哲也さんが亡くなり、虚無感にとらわれてしまっていた。歯科治療の連載は立ち止まる事ができないので、ギリギリのところで繋いできた。FBを更新する気力もなく過ごしていたけれど、動き出さなければ、轟さんや、希望の会を引き継いだ妻の浩美さんに申し訳が立たない。 国が推奨する胃がん検診を毎年受け、要精検という通知で内視鏡検査に行きながら、轟さんはスキルス性胃がんを見落と […]

続・緩和ケア、そして利他的な精神について

昨日、聖路加国際病院・日野原記念ホールでの講演後、轟哲也さんはロビーに移動するとソファに崩れるように横たわった。体力的には限界に達していたのは明らかで、すぐに主治医でもある 林章敏先生がバイタルチェックをしていた。無理を押してまで、哲也さんが伝えたかったこと、それは、がん患者と家族が実感した緩和ケアの存在意義であり、未だに残る誤解を解くためだったと思う。   &nbs […]

緩和ケア、そして利他的な精神について

スキルス胃がん患者・家族の会を立ち上げた、轟哲也さん、浩美さん夫妻が、今日午後に聖路加国際病院で、緩和ケアをテーマに講演をした。轟哲也さんは、かなり体調が悪化して、辛い表情をしている時間が長くなったが、この日に向けて自分を奮い立たせていたようだった。自分の体験を少しでも多くの人に知ってもらい、進行がん治療の厳しさを和らげてもらいたいという、利他的な心が哲也さんの身体を動かしてい […]

「がん対策基本法」をめぐる問題点について

きょうの朝日新聞オピニオンの頁に掲載された。   ハフィンポスト日本版に投稿した「がん対策基本法」をめぐる問題点について記した私の記事が、6月14日の朝日新聞朝刊で紹介されている。 「がん対策基本法改正案をめぐる疑問」 HUFFPOST JAPAN(2016.6.7) 日本のがん対策は、「最大多数の最大幸福」の概念に基づいており、「希少がん、難治性がん、小児がん」につ […]

朝日新聞と検診利権

胃がん検診(上) 内視鏡で死亡率減少に期待 デメリットも(朝日新聞デジタル) 胃がん検診に関する朝日新聞の記事には、大きな違和感を覚える。 成沢林太郎医師らは新潟市の胃がん検診で、内視鏡検査の胃がん発見率は、バリウム検査より3倍高いと報告。バリウム検査では発見が難しい食道がんを、内視鏡検査で数多く発見している。この特集記事では、こうした事実に一切触れていない。一般の人でさえ、バ […]

【動画】轟哲也さん「スキルス胃がんの不安と向きあう」

スキルス胃がん患者・家族会の「希望の会」を設立した、轟哲也さん。希少がん、難治性がんである「スキルス胃がん」は、治療法が確立されているとは言い難く、情報を集めるにも大きな苦労をしてきた。進行が早いスキルス胃がんの不安と、どのように対峙してきたのか、自身の経験を踏まえて語った。   スキルス胃がん患者・家族会「希望の会」HP 「緩和ケア診療所いっぽ」生き抜いた3人の男たちと家族の […]

【動画】がん対策基本法 ー希少がんの現実ー

がん対策基本法改正案の第二条第五項では、「それぞれのがんの特性に配慮したものとなるようにすること」と表記されているが、全がん連は「それぞれ」の部分を「希少がん、難治性がん、小児がんなど」と具体的に明記することを要望している。全がん連に加盟する「希望の会」轟浩美副理事長が、その理由をスキルス性胃がん患者の置かれている現実から説明した。  スキルス胃がん患者・家族会「希望の会」HP […]