50年前、日本に予防歯科を提言した歯科医
「1500人の患者を調査したら、なんと90%以上が欠陥治療でした。信じられますか?温泉の〝湯の花〟みたいな歯石がこびり付いてるのを取らずに〝鍋〟みたいな金属を被せているんですよ!これでは治療しても、また虫歯が再発して当たり前でしょう。ほんまでっせ、これじゃ患者さんが可哀想だと思いませんか!」 こう話すとバン!とテーブルを叩いた。ずさんな歯科治療に対する怒りがこみ上げてきたのだろ […]
OFFICIAL WEBSITE
「1500人の患者を調査したら、なんと90%以上が欠陥治療でした。信じられますか?温泉の〝湯の花〟みたいな歯石がこびり付いてるのを取らずに〝鍋〟みたいな金属を被せているんですよ!これでは治療しても、また虫歯が再発して当たり前でしょう。ほんまでっせ、これじゃ患者さんが可哀想だと思いませんか!」 こう話すとバン!とテーブルを叩いた。ずさんな歯科治療に対する怒りがこみ上げてきたのだろ […]
「プラークを歯垢と呼ぶべきじゃない。プラークは〝垢〟とは違う」 「エビデンスに乏しい情報が、歯科では氾濫している。嘘も多い!」 口腔内バイオフィルムに関する研究の第一人者、奥田克爾先生は、怒りをこめてこう述べた。今月21日に都内で行われた「ADI.Gアカデミー」でのこと。口腔内では、数百種類!の細菌が結合してプラーク(=バイオフィルム)を形成して、虫歯や歯周病を引き起こしている […]
銀歯が今月から値上がり!と言うニュースを受けて見つけたブログ。「歯医者さんで、銀歯になります!って言われたら、すぐに確認してください」目黒歯科医院 2016.7.31 日本人に馴染み深い「銀歯」に使われているのが、金銀パラジム合金。レアメタルでもあるパラジウムの相場が高値で推移していることを受けて、「銀歯」も値上げされた。この関連を調べている時に、去年自分が週刊ポストで書い […]
機器を使い回さない歯科を探すには(yomiDr. 2017.7.7) 「ハンドピースの使い回し」など、医療機関としてあるまじき行為だし、20年以上前から問題視されていた。対策に消極的だった厚労省と日本歯科医師会の姿勢は「不作為」でしかない。昨年、この問題で私の取材に応じた、日本歯科医師会の幹部は「患者ごとにハンドピースを交換していない場合でも、空回しをしてアルコールで拭き取るな […]
「〝どうせそれは保険だから〟という言い方をする歯医者の先生がたくさんいるんです。 でも私は、保険だからといって手を抜かず、やってきました。 もし一度でも手を抜いたら、それが自分の技術レベルになるからです」 昭和27年から今も現役を続ける、歯科技工士の大島良市さんを訪ねてきた。保険でも自費でも同じクォリティで仕事をする、という信念を貫いている人だ。使い込まれた作業場には、その熱い […]
歯科医・小宮山彌太郎氏が、集まった若者たちに伝えようとしたのは、歯科医としての「哲学」。 インプラント治療を日本に導入した先駆者であり、現在も臨床の第一線でインプラント手術を行うレジェンドとして、日本中の歯科医から尊敬を集めている人だ。 その小宮山氏が憂いているのは、歯科業界に起きているモラルハザードである。 「B-フィロソフィー」と題した若手歯科医や歯科医衛生士を対象にしたセ […]
昨年、週刊ポストで、私が全11回の連載記事を執筆した「やってはいけない歯科治療」。 これまでの週刊ポスト連載記事一覧 なぜ治療しても虫歯や歯周病が再発するのか、なぜ日本人の口は「銀歯」だらけなのか、なぜインプラント治療で事故やトラブルが多発するのかー 歯科関係者が実名で証言する内容に、大きな反響があったが、それは多くの人が歯科治療に対して、疑問や不信感を抱いている表 […]
歯周病を予防しようBlog(歯科衛生士 太田由美さん) フリーランスの歯科衛生士として活躍している太田由美さんが、週刊ポストの取材でお会いした時のことを、ブログでご紹介してくれた。太田さんは日本臨床歯周病学会から認定されている、極めて専門性が高い歯科衛生士。 歯周病治療に訪れる患者の大半が、「セルフケア」ができていないし、大きな誤解をしているというのだ。 「値段の高いハミガミペ […]
「自分の歯を失わないために、どうすればよいのか?」 中高年世代になると、誰もが入れ歯にはなりたくないと思い、高価なハミガキを購入したり、良い歯科医はどこにいるのかと気にかける。しかし、各ハミガキ・メーカーが利益誘導を仕込んだ情報発信をしているのが現実であり、誤ったイメージに踊らされて歯周病を完治するタイミングを失っている人が多いのではないか。 成人が歯を失う最大の要因である「歯 […]
「普段の歯磨きで使っている道具を持ってきて下さい」 初診の患者にこう伝えると、多くの人が「1本」の歯ブラシを持参するという。これまで日本人は、歯ブラシ1本で歯磨きを済ませてきたが、そこが大間違いだった?! 優秀な歯科衛生士ほど、歯磨き指導に熱心。 毎日のセルフケアは、虫歯や歯周病を防ぐ基本で、これがしっかりできていないと、いくら治療をしても再発を繰り返すからだ。 & […]
「本当は大間違いだった 歯ブラシ、ハミガキ剤の選び方、使い方」 今日から発売の週刊ポストでは、毎日の歯磨きをテーマに記事を書いた。 一部ではあるが、健康被害を引き起こす可能性があるハミガキ剤や、歯周病を悪化させかねない歯ブラシも存在する。それは、歯科関係者にとっては知られた事実でありながら、大手メーカーであるがゆえに、マスコミで報道されることはなかった。 多くの人が常識と思って […]
以下に添付した画像は、インプラントの上部構造を外した状態である。 寄生虫の卵のようにも見える白い粒の正体は、一体何であるかお分かりだろうか? 発端は、群馬県伊勢崎市の 植田歯科で、インプラント患者のメンテナンスを担当していた歯科衛生士の“気づき”だった。 「定期的メンテナンスを行っていた歯科衛生士から、歯肉(歯茎)の中に白い粒のようなものが見えると報告を受けました。 インプラン […]
日本歯科新聞発行の『アポロニア21』3月号に、元東京医科歯科大学・臨床教授だった安田登先生との対談を掲載していただいた。テーマは、週刊ポストで連載した「やってはいけない歯科治療」の“裏話”。『アポロニア21』編集長の水谷さんによると、記事に対する批判の声が歯科医から多数寄せられたという。「歯科医師会からポストの取材は受けるな、という指示が回ってきた」とある地域の歯科医は言ってい […]
週刊ポストの「やってはいけない歯科治療」の取材で、いつまでも付きまとった疑問。「歯を削る治療」が主流だったこと、「安易な抜髄」が横行していたこと、歯を残す最後の砦となる「根管治療」がズサンだったこと。これらの要因が、複合的に重なって、日本人の歯の寿命を縮めていたと考えられる。そこで、週刊ポストの連載を単行本としてまとめる前に、スタディグループの集まりや、根管治療などを取材させて […]
今週発売中の週刊ポスト「ニッポンにワクチンを普及させたくない医療ムラの不都合な真実」にコメントさせていただいた。 時代遅れのバリウム検査 既得権があり今も採用中 予防医療更新国・日本 「病気になってから治す」感覚強い 胃がんは、早期発見すれば完治可能であるとして、公的ながん検診として、国はバリウム検査だけを推奨してきた。しかし、消化器専門の医師で、胃がん検診としてバリウム検査を […]
昨年、私は小学館の週刊ポストで11回にわたり、『やってはいけない歯科治療』という連載をしていたが、『やってはいけない歯の治療』というタイトルの本が、角川書店から出版されて今日から店頭に並んでいる。よーく見ると、一文字だけ違う。もちろん、この本は私やポストの連載と全く関係がない。 著者は、連載で取材した歯科医の一人。「抜かずに済む歯を抜いてインプラントにする歯科医がいる」という主 […]
歯科業界のレジェンド、安田登先生と対談させていただいた。その内容は、3月発売のアポロニア21「安田編集室」に掲載される予定である。 安田先生は、歯科用接着剤を開発され、歯を削るのは最小限にとどめるミニマルインターベンションを早くから実践されてきた。東京医科歯科大の臨床教授を務めた後、現在はお茶の水で予防歯科を中心にしたクリニックを開業されている。 昨年、週刊ポストに11回にわた […]
BLOGOS では『プレジデント』誌に書いたコラムの全文が掲載されていた。 歯科業界の問題点を指摘すると、「悪意に満ちている」という批判をする人々が出てくる。歯科医や、歯科業界と業務上の関係がある人物だ。 明言しておくが、私は歯科に関連するセミナー、コンサルタント等の利益相反にあたる活動は一切ないし、個人的な悪意もない。 ジャーナリズムの役割とは、客観的な立場で事実を […]
保険の銀歯や入れ歯の製作には、長い時間と労力がかかる。 その対価として診療報酬で設定された技術料は、驚くほど安い。歯科医はそこから、さらに値下げを技工士側に要求する。断れば仕事を切られるだけだから、技工士は怒りを胸に抑え込み、笑顔で承諾しているはずだ。 最近では、規模を大きくしたラボ(技工所)が、営業マンを使って歯科医から安い価格で受注をかき集め、その半額で下請けに出している。 […]
私たちの口の中に入る銀歯や入れ歯を作っている人たちが、不当に搾取されている。 不条理に対する怒りを溜め込んで、声を上げられずにいる。少しでも歯科医たちに嫌われたら、仕事が無くなる可能性があるからだ。実際に、歯科医たちが裏で申し合わせて、自殺に追い込まれた歯科技工士もいる。 週刊ポストの記事を読まれた歯科技工士の方から、お便りをいただいた。記事で紹介した状況と全く同じで、連日2時 […]