薬害再発防止に向けた取り組み

2008年に薬害C型肝炎訴訟は、国、製薬会社と和解して、被害者救済の枠組み等について基本合意した。ただし、和解から10年が経過しても、まだ約束が果たされずにいるのが、「薬害再発防止」に向けた取り組みである。原告団や弁護団が求めているのは、薬害の被害者、医療者、弁護士などで構成された、第三者組織の設置だ。 これまで、医療問題の検討会議といえば、厚労省側が、医療者や消費者団体、メデ […]

和解10周年を迎えた薬害C型肝炎訴訟

時が経つのは早い。血液製剤フィブリノゲンやクリスマシンなどで、C型肝炎ウィルスに感染した被害者たちの裁判が、国、製薬会社に損害賠償を認めさせ、和解してから今年で10年を迎えた。まだ先の見通しが全く見えない時から、灼熱の太陽に焼かれる夏の日も、冷たい雨の日も、国会前や路上に立って、社会に問題を訴えた原告とそれを支え続けた弁護士たち。きょう3日、東京・半蔵門で行われた集会に懐かしい […]

薬害肝炎の救済は、まだ終わっていない

血液製剤フィブリノゲンなどによって、C型肝炎ウィルスに感染させられた、薬害肝炎事件。救済を受けるには、血液製剤の投与証明が必要となる。だが、20年以上前の事であり、カルテが廃棄されたり、担当した医師が亡くなるなど、証拠確保は困難を極めている。推定される被害者のうち、まだ8割の人が救済手続きができていないという。そのため、時限立法である薬害肝炎救済法の期間延長は、喫緊の課題である […]