「アポロニア21」安田登先生との対談
日本歯科新聞発行の『アポロニア21』3月号に、元東京医科歯科大学・臨床教授だった安田登先生との対談を掲載していただいた。テーマは、週刊ポストで連載した「やってはいけない歯科治療」の“裏話”。『アポロニア21』編集長の水谷さんによると、記事に対する批判の声が歯科医から多数寄せられたという。「歯科医師会からポストの取材は受けるな、という指示が回ってきた」とある地域の歯科医は言ってい […]
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日本歯科新聞発行の『アポロニア21』3月号に、元東京医科歯科大学・臨床教授だった安田登先生との対談を掲載していただいた。テーマは、週刊ポストで連載した「やってはいけない歯科治療」の“裏話”。『アポロニア21』編集長の水谷さんによると、記事に対する批判の声が歯科医から多数寄せられたという。「歯科医師会からポストの取材は受けるな、という指示が回ってきた」とある地域の歯科医は言ってい […]
週刊ポストの「やってはいけない歯科治療」の取材で、いつまでも付きまとった疑問。「歯を削る治療」が主流だったこと、「安易な抜髄」が横行していたこと、歯を残す最後の砦となる「根管治療」がズサンだったこと。これらの要因が、複合的に重なって、日本人の歯の寿命を縮めていたと考えられる。そこで、週刊ポストの連載を単行本としてまとめる前に、スタディグループの集まりや、根管治療などを取材させて […]
今週発売中の週刊ポスト「ニッポンにワクチンを普及させたくない医療ムラの不都合な真実」にコメントさせていただいた。 時代遅れのバリウム検査 既得権があり今も採用中 予防医療更新国・日本 「病気になってから治す」感覚強い 胃がんは、早期発見すれば完治可能であるとして、公的ながん検診として、国はバリウム検査だけを推奨してきた。しかし、消化器専門の医師で、胃がん検診としてバリウム検査を […]
演出家・きたむらけんじ氏の「幸福な職場」という舞台が、東京・世田谷パブリックシアターで行われていた。 学校で使われている黒板用のチョークを製造する会社が、知的障害を持つ少女を従業員として受け入れる物語だ。足手まといになるだろうと考えて、拒絶する従業員。仕事をする能力はないだろうと考える経営者。彼らの予想は見事に裏切られる。職場に人を思いやる優しさが広がり、チョークの製造を効率的 […]
存続の危機に立つ高野病院(福島・広野町)には、今月から若き外科医が院長として赴任して、全国的に注目が集まっている。 入院している患者は、約100人。 寝たきりの高齢者や精神障害の患者たちを、看護師が24時間体制でケアをしている。 依然として、4月以降の院長が不確定なために、診療継続が危ぶまれている。 福島県は、院長の派遣はせず、高野病院から要望されている病院の無償譲渡に関しても […]
「時が経てば、この病院の存在なんて忘れられる。だから、取材は受けなくていい」 2011年の震災直後、福島県広野町の高野病院に多くの報道陣が取材に訪れたが、高野英男院長は応じようとしなかった。実は、当時フジテレビのニュースJAPANに所属していた私も、院長の命を受けた高野己保事務長(当時)に追い返された一人である。そのご本人は記憶がないと笑うが、報道陣の中には、とても横柄だったり […]
昨年、私は小学館の週刊ポストで11回にわたり、『やってはいけない歯科治療』という連載をしていたが、『やってはいけない歯の治療』というタイトルの本が、角川書店から出版されて今日から店頭に並んでいる。よーく見ると、一文字だけ違う。もちろん、この本は私やポストの連載と全く関係がない。 著者は、連載で取材した歯科医の一人。「抜かずに済む歯を抜いてインプラントにする歯科医がいる」という主 […]
福島・浜通りの救急医療は、いつ崩壊しても不思議ではないと言われている。 特に南側に位置するいわき市は、警戒区域からの移住や、原発の廃炉や除染の作業員が全国から集まり、福島市や郡山市よりも人口が多くなった。救急医療の最後の砦である、いわき市立総合磐城共立病院・救命救急センターでは、去年1年間で「4462件」の救急搬送を受け入れた。 一日平均で、12台の救急車が患者を運んでくる計算 […]
18日夜、80代の患者が救急搬送されたのは、存続の危機に立たされている福島県広野町の高野病院だった。 患者は広野町在住。持病があり、室内で転倒した際に足を骨折した疑いがあるという。 救急隊員は高野病院の現状を知っているので、いわき市内の救急輪番の病院に受け入れを依頼したが、8ヶ所に断られた。やむなく、高野病院に連絡したところ、偶然にも今夜はDMATのメンバーで、福島県立医科大・ […]
明日、世界が滅びるとしても、私はリンゴの木を植える 高野英男医師(享年81)の生き様を知った私は、この言葉を思い浮かべた。 「避難せずに残った高野病院に対して、周囲から批判も起きました。そんな時に、院長(父)は、口癖のようにこう言いました。 正しいことを続けよう。それだけでいい」病院事務長として高野医師を支えてきた、次女・己保さんが、当時の状況を教えてくれた。 2011年3月当 […]
現在、富岡町に24億円かけて救急医療を中心にした「ふたば医療センター」の建設が計画されているが、これは約5年で取り壊す予定だという。大熊町に県立病院を新築する計画があるからだ。これだけでも、「ふたば医療センター」は、莫大な無駄遣いと言えるが、さらに驚くべき二つの事実が取材で明らかになった。 まず最初は、東京電力・福島第一原発から22キロに位置する高野病院が「救急医療の体制を整備 […]
福島県広野町の高野病院は、町を見下ろす丘の上にある。 今日、車を走らせて高野病院につながる坂道を上がろうとしたら、工事関係者に手前でストップをかけられた。堤防の建設工事のために通行止めになっており、病院に行くには大きく迂回しなければならないという。 教えられたとおり走ってみたものの、結局迷ってしまった。 この工事は去年3月に終了予定だったのが8月に延期された。そして今もま […]
歯科業界のレジェンド、安田登先生と対談させていただいた。その内容は、3月発売のアポロニア21「安田編集室」に掲載される予定である。 安田先生は、歯科用接着剤を開発され、歯を削るのは最小限にとどめるミニマルインターベンションを早くから実践されてきた。東京医科歯科大の臨床教授を務めた後、現在はお茶の水で予防歯科を中心にしたクリニックを開業されている。 昨年、週刊ポストに11回にわた […]
福島・川内村に帰還した若い夫婦が、自ら命を断っていた。これを9日にOAされたNHKスペシャルで初めて知り、私自身の不覚を恥じた。その上で、彼らを追い詰めたのは何だったのか、考え続けている。 福島産であるがゆえに、農産物の価格が低く採算がとれない、帰還する住民も少なくてコミュニティの崩壊により夫婦が孤立を深めていった、と番組では描いていた。 それは事実であるし、現在のNHKとして […]
福島の海側を南北に貫いている国道6号線は、あの日からずっと閉鎖されていたが、現在では検問所はなくなり、通行許可証は必要なくなった。 30日、この6号線を南相馬から、いわきまで走ってみた。 除染によって出た「汚染土」を詰めたフレコンバッグが、至る所に積み上げられている。 南相馬では、津波で破壊された家屋の大半が撤去されて整地されていたが、人の気配がない土地は荒野そのものだ。 大熊 […]
チェルノブイリ原発事故では、5年経過してから甲状腺がんや白血病などの健康被害が増加した。 失われた命も数多くある。これを基準にして、東京電力・福島第一原発事故の直後から数年間に起きた様々な健康被害は、放射線被曝との因果関係を否定されてきた。 (旧ソ連が情報を隠蔽したので、チェルノブィリ原発事故では、もっと早期から影響が出ていた可能性もあった) 原発事故から5年が経 […]
19日、沖縄・オスプレイ墜落事故の現場を海から確認してきた、北上田毅さん(辺野古抗議船・船長)が、参議院会館での市民集会で報告した。 「陸では規制がかかって、墜落現場に近づくのを阻止されていましたが、私は自分の船で海から現場付近に入りました。まだ、オスプレイの破片や装備品などが、沢山散らばっていました。 どう見ても不時着ではなく、墜落です」 この集会には防衛省の担当官僚たちが出 […]
BLOGOS では『プレジデント』誌に書いたコラムの全文が掲載されていた。 歯科業界の問題点を指摘すると、「悪意に満ちている」という批判をする人々が出てくる。歯科医や、歯科業界と業務上の関係がある人物だ。 明言しておくが、私は歯科に関連するセミナー、コンサルタント等の利益相反にあたる活動は一切ないし、個人的な悪意もない。 ジャーナリズムの役割とは、客観的な立場で事実を […]
高額な薬価が問題になっている、オブジーボ。中央社会保険医療協議会は、患者数の少ない皮膚がんのメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として承認されたことから、高い薬価をつけたとされている。オブジーボは、すぐに肺がんが保険適用になり、今年は腎がんも追加、さらに胃がん、食道がん、肝臓がんの治験も進行中だ。製薬会社がこうした展開をすることは、最初の薬価を決定時も既定路線だったはず。 中医協事 […]
先週から沖縄・高戸ヘリパッド建設現場や、辺野古基地の反対運動を取材してきた。 台風が去った5日は、高戸ヘリパッドの現場で動きがあった。座り込みをしている人の大半は、仕事をリタイヤした60代以上の世代だ。彼らは、徹底的に非暴力を貫き、反対の意志を示す。ネットでは、左翼活動家の集団というレッテルが貼られているが、大半は普通の人々である。 ただ彼らは、自分の子供や孫の世代に、負の遺産 […]